おしゃれで機能的なリビングにしたい場合におすすめなのが、エコカラットと壁掛けテレビの組み合わせです。調湿・脱臭・有害物質の低減といった機能性を備えたエコカラットに、テレビを壁掛けすることで、見た目のスッキリ感や空間の広がりが得られ、快適な住環境を実現できます。
この記事では、エコカラットでテレビを壁掛けする際の基本的な施工方法やデメリット・注意点などを解説します。
「エコカラット×壁掛けテレビ」に興味がある方はぜひ参考にしてください。
エコカラットでテレビの壁掛けは問題ない?
「そもそもエコカラットでテレビの壁掛けはできるの?問題はない?」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
結論から申し上げるとエコカラットにテレビを壁掛けすることは可能ですし、問題なく一般的なことです。ただし、エコカラット自体には強度がないため、直接テレビの金具を取り付けることは避けるべきで、下地の構造に応じた施工が必要になります。
壁掛けの方法は主に2つあります。ひとつは「かわしてつける方法」。これは、あらかじめエコカラットを貼らない部分(テレビ金具がくる箇所)を確保し、そこに直接金具を固定する方法です。もうひとつは「上からつける方法」。こちらは先にエコカラットを全面に貼り、その上から専用ビスやアンカーを使って取り付ける施工法です。
【エコカラット×壁掛けテレビ】施工方法
エコカラット×壁掛けテレビを実現するためには、どのような方法・手順で施工する必要があるのでしょうか。
ここでは、「エコカラットの上からつける方法」の手順を紹介します。
1. 取付け位置と下地の確認
まず、設置する壁の下地が「柱・間柱」または「12mm合板2枚貼り」であることを確認します。
エコカラット越しにビスを打つため、強固な下地が必要です。
下地の補強を行い、壁掛け金具の取り付け位置とビス留め位置を決定します。
2. エコカラットへの下穴加工
エコカラットにΦ3〜4mmの下穴を開け、次にビス径+4mmのサイズで穴を拡張します。
穴あけは低速で行い、割れを防ぐため振動は避けます。
端部に近い位置に開ける場合は、カッターで「ハの字」にキズを入れ、マイナスドライバーとハンマーではつり取りを行います。
3. 下地への下穴加工(必要に応じて)
エコカラットを貫通した穴の先に、柱や合板下地に対してビスがしっかり入るよう、必要であれば下穴を空けます。
ビスがしっかりと固定できるよう、長さと太さを確認しておきます。
4. 厚み差がある場合の対応
エコカラットに厚みの差がある場合、スペーサーを使用して厚さを調整します。
スペーサーは金属製を用い、ビス径+8mm以上の大きさのものを、テープなどでまとめて固定位置に設置し、その上からビスで固定します。
参考:エコカラットプラスへの壁掛けテレビ取り付け 設計・施工マニュアル
エコカラットへのテレビ壁掛けのデメリット・注意点
エコカラットやエコカラットプラスにテレビを壁掛けする際には、いくつかのデメリットや注意点があります。
まず、DIYで取り付けを試みる場合、ビスの長さや金具の耐荷重、壁材への負荷などを誤ると、壁の破損やテレビの落下につながるリスクがあります。また、一度設置すると簡単に場所を移動できないという点にも注意が必要です。
壁に固定する特性上、レイアウト変更や模様替えの際に大きな制約となることもあります。
安全性と仕上がりの美しさ、そして将来的な使い勝手も考慮し、施工は専門業者へ依頼するのが安心です。
リビングにおすすめのエコカラットのデザイン
リビングとの相性が良いおすすめのデザインとして「ビンテージオーク」「ストーングレース」「ヴィスト NX」「ヴァルスロック」「ファインべース」が挙げられます。
ビンテージオーク
温かみを感じられるオーク材の質感と、使い込まれたような風合いを再現したデザインのエコカラットです。
木目やのこぎり跡、節や割れ目といった自然な表情が空間に深みを与え、ナチュラルな雰囲気からアメリカ西海岸風のカフェスタイルまで幅広いインテリアと調和します。
リブ状のアクセントと組み合わせることで、壁に立体感と個性を加えることができ、より印象的な仕上がりにできます。
アイボリー、ベージュ、グレイッシュブラウン、ブラウンなどの色があり、空間のテイストに合わせて選べます。
カラーバリエーション








【ビンテージオーク×壁掛けテレビ】施工例
ストーングレース
砂岩のような自然な流れ模様が特徴で、シンプルながらも高級感を演出できるデザインです。
リビングなど広い空間に用いると、上質な雰囲気を作り出せます。
グレー系からチャコール系までのカラーバリエーションがあり、モノトーン系や木目調の家具とも相性抜群。
落ち着いた空間づくりをしたい場合におすすめです。
カラーバリエーション




【ストーングレース×壁掛けテレビ】施工例
サンティエ
石材を削り出したような質感と、異なる3つの形状を組み合わせた独創的なデザインが特徴のエコカラットです。アイボリー・セピア・グレーの3色展開で、2種類の面状(レリーフA・B)により光沢や陰影の表情も変化します。リビングなどの広い空間のアクセントにもおすすめです。
カラーバリエーション


ECP‐630/STE2A、ECP‐303/STE2B、ECP‐315/STE2B(セピア)

ECP‐630/STE3A、ECP‐303/STE3B、ECP‐315/STE3B(グレー)
【サンティエ×壁掛けテレビ】施工例
ヴァルスロック
スイスのヴァルス地方の石材をモチーフにした重厚感のあるデザインです。
自然石のような立体感と深みのある色味で、高級ホテルのラウンジを思わせるような空間を実現できます。グレーやアッシュブラウンなどのカラーで、壁掛けテレビや間接照明と組み合わせると、洗練されたリビングにすることができます。
カラーバリエーション



【ヴァルスロック×壁掛けテレビ】施工例
ファインべース
砂岩を思わせる繊細なレリーフとシンプルな意匠が特徴のシリーズです。
ホワイトやベージュ、グレーなど穏やかなカラー展開で、ナチュラル系からモダン系まで幅広いインテリアにマッチします。
目立ちすぎず控えめなデザインで、リビングに程よいアクセントを加えたい方に最適です。
カラーバリエーション





【ファインべース×壁掛けテレビ】施工例
そもそもエコカラットとは?
LIXILが開発した高機能なインテリア壁材で、室内環境を快適に保ちながら、デザイン性にも優れた空間づくりが可能です。
見た目はおしゃれなタイル調の仕上がりですが、素材の内部には目に見えない微細な孔(あな)が無数に存在しています。
効果
エコカラットの効果は主に以下の3つです。
調湿効果
室内の湿気が多いときには吸収し、乾燥しているときには湿気を放出する特性があり、年中快適な湿度を保つことができます。結露やカビの予防にもつながります。
脱臭効果
生活臭やタバコ臭、ペット臭などを軽減。気になるニオイを吸着・分解し、快適な空気環境を保つことができます。
有害物質吸着効果
ホルムアルデヒドなどの有害な化学物質を吸着し、室内の空気を清浄する効果もあり、小さなお子様やペットがいるご家庭には特におすすめです。
エコカラットの施工を依頼するなら
エコカラットの施工をご検討中の方は、ぜひ「サンクチュアリ」にご相談ください。これまで数多くの現場で培ってきた経験と実績をもとに、お客様の空間に最適なプランをご提案しております。
プランニングから施工、アフターサポートまでワンストップで対応し、施工後も5年間の保証付きで万が一の不具合にも迅速に対応しておりますので、安心してお任せいただけます。
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また、オンライン相談やお電話での対応も可能で、ご自宅にいながらでも、製品選びから施工のご相談まで進められます。
「エコカラット×壁掛けテレビ」の実績も豊富にございますので、ご興味がございましたらお気軽にお問い合わせください。
【ショールーム所在地】
株式会社サンクチュアリ 東京ショールーム
〒101-0036 東京都千代田区神田北乗物町11 乗物町第二ビル1階
共通フリーダイヤル:0120-226-303
※ショールームへご来店いただいた方には特典もご用意しておりますので、お電話でのご予約をお願いいたします。
エコカラットへのテレビ壁掛けをする場合には
エコカラットと壁掛けテレビの組み合わせは、機能性とデザイン性の両立が可能な人気のスタイルです。ただし、下地の状況や取り付け方法には注意が必要で、施工には専門知識が求められます。
特に石膏ボードの上にエコカラットを貼る場合には、下地補強や板の設置が不可欠です。DIYも可能ではありますが、安全性や仕上がりの質を考えると、実績豊富な専門業者に依頼するのが安心です。理想の空間づくりに向けて、ぜひ信頼できる施工会社に相談してみましょう。