空間の印象をガラッと変えることができるアクセントクロスは、手軽に取り入れられるインテリア手法として人気を集めています。施工場所や、色・柄の選び方次第で、空間を広く見せたり、落ち着いた雰囲気を演出したりすることができます。
しかし、知識不足で選び方を間違えて後悔するケースも少なくありません。この記事では、リビングにアクセントクロスを取り入れるメリットをはじめ、選ぶ際のポイントや人気の色・デザイン、よくある失敗例とその対策などを解説します。
リビングにアクセントクロスを取り入れたい方はぜひ参考にしてください。
リビングにアクセントクロスを取り入れるメリット
リビングにアクセントクロスを取り入れることで、空間に個性を加えることができます。部屋全体を同じ色や質感でまとめると単調になりがちですが、一面だけ異なる色や柄のクロスを使うことで、空間にメリハリが生まれ、インテリア全体の印象が引き締まります。また、家具や照明と組み合わせることで、よりスタイリッシュで洗練された雰囲気を演出することも可能です。
さらに、選ぶデザインによっては、視覚的な広がりや奥行きを感じさせる効果もあり、開放感を演出することもできます。お気に入りの色や柄を選べば、理想の空間づくりを実現でき、家で過ごす時間がより快適に感じられるようになるでしょう。大きなコストをかけずにリビングの印象を大きく変えられるのも、アクセントクロスならではの魅力です。
【リビング】アクセントクロスを取り入れる際のポイント
リビングにアクセントクロスを取り入れる際のポイントを「位置・面積」「色・柄」に分けて解説します。
位置・面積
どの壁に、どの程度の面積で施工するかによって仕上がりの印象は大きく変わります。まずおすすめなのは、テレビ背面やソファ背面の壁など、自然と視線が集まる場所に配置することです。部屋の中心的な存在となるため、アクセントの効果がより引き立ち、インテリア全体の印象を大きく左右します。
また、壁一面全体を変えるのか、一部のみを貼るのかによっても雰囲気は異なります。壁全体に施工すれば存在感が増し、空間の印象をガラリと変えることができますが、場合によっては重たく感じられることもあります。一方で、壁の一部分などに限定して取り入れることで、控えめながらもおしゃれな印象を与えることも可能です。
部屋の広さや天井高、採光条件、既存の家具配置なども考慮しながら、空間全体と調和するバランスの取れた位置と面積を検討することが大切です。
色・柄
アクセントクロスのデザインは、空間全体の印象を左右する重要なポイントです。まず、色選びにおいては、リビングに求める雰囲気を意識しましょう。例えば、落ち着いた空間を演出したいならグレーやベージュなどの中間色、明るく開放的な印象にしたいならホワイトやパステル系が効果的です。
一方、ブルーやグリーンなどの寒色系は爽やかな印象を、オレンジやイエローなどの暖色系は温かみをもたらします。また、アクセントとして使う場合には、濃い色や個性的な色をポイント的に用いるのもおすすめです。
柄については、シンプルな模様や幾何学模様はモダンな印象を与え、木目調などの自然素材系は落ち着いた雰囲気を演出できます。柄が大きすぎると圧迫感が出る可能性があるため、部屋の広さや照明とのバランスを考慮して選ぶことが大切です。
加えて、家具やカーテンなど他のインテリアとの調和も意識しながら、空間にふさわしいデザインを選ぶと統一感のある仕上がりになります。
リビングに人気のアクセントクロスの色・柄
では、一般的にリビングではどのようなデザインのアクセントクロスが選ばれているのでしょうか。
ここでは、よく選ばれる色や柄を紹介します。
人気の色
リビングでは、グレー系やベージュ系といったニュートラルカラーが選ばれることが多いです。それらはどんなインテリアにも馴染みやすく、落ち着いた印象を与えられ、失敗や後悔につながりづらいのが特徴です。
また、ネイビーやダークグリーンなどの深みのあるカラーも人気で、重厚感や高級感を演出したい場合に選ばれています。ホワイト系は明るく清潔感があり、北欧風やミニマルなインテリアとも相性抜群です。
人気の柄
柄においては、木目調などの自然素材を模したデザインが特に人気です。ナチュラルテイストからモダンな空間まで幅広く使え、視覚的に奥行きを感じさせる効果もあります。また、幾何学模様は、空間をスタイリッシュに引き締めたい場合に最適です。
最近では、和モダン柄やくすみカラーの花柄といった個性的ながら落ち着いたデザインも人気があります。加えて、ストーン調やレンガ調などの立体感のある柄も、人気があります。
リビングのアクセントクロスのよくある失敗
「リビングのアクセントクロスで失敗・後悔をしたくない」という方は多いでしょう。
ここからは、リビングのアクセントクロスのよくある失敗を紹介します。
色がイメージと違った
アクセントクロスの色は、サンプルで見たときと実際の施工後とで印象が大きく変わることがあります。特に室内の照明や自然光の入り方によって、明るさや色味が異なって見えるため、選んだ色が「思っていたより暗い」「派手すぎた」と感じるケースが少なくありません。
カタログや小さなサンプルだけで判断せず、可能であれば大きめのサンプルを壁に当てて、見え方を確認することが重要です。また、周囲のインテリアとの相性も考慮し、落ち着いた色を選ぶことで失敗を防ぎやすくなります。
柄が強すぎて圧迫感が出た
柄のあるアクセントクロスは空間に個性を与える反面、選び方を誤ると視覚的な圧迫感を生む原因になります。特に大柄で色のコントラストが強いデザインは、狭い部屋や低い天井の空間では存在感が強すぎてしまい、落ち着きのない印象を与えることもあります。
柄物を選ぶ際は、部屋の広さや天井高を考慮し、視線が集まりやすい場所ではシンプルなデザインを、そうでない場所には遊び心ある柄を取り入れるなど、バランスを意識することが大切です。実物サンプルで遠くからの見え方を確認するのもおすすめです。
流行だけで選んでしまった
SNSや雑誌で見かけたおしゃれなデザインに惹かれてアクセントクロスを選んだものの、実際の自宅の雰囲気に合わず後悔するケースもあります。流行は時とともに移り変わるため、短期間で古さを感じてしまうこともあります。
デザインを選ぶ際にはトレンドだけに左右されず、インテリア全体とのバランスや自分たちの暮らしに合ったテイストを重視することが大切です。永く愛せるデザインかどうかを基準に検討しましょう。
インテリアと調和しなかった
クロス単体では素敵に見えても、家具やカーテン、フローリングなど周囲のインテリアと調和しないと、空間全体にまとまりがなくなってしまいます。例えば、モダンなインテリアにナチュラルな木目調のクロスを合わせたり、北欧風の家具に派手なビビッドカラーを使うとちぐはぐな印象になることもあります。
選ぶ際は、空間全体のテイストや素材感、色のトーンを揃える意識を持つことが大切です。アクセントではなく浮いた存在にならないよう注意しましょう。
家族の好みに合わなかった
デザイン性を重視してアクセントクロスを選んだ結果、家族の好みと合わず不満が出てしまうという失敗も少なくありません。リビングは家族全員が集まる場所のため、一人の趣味に偏ったデザインでは、長く過ごすうちに違和感を覚える原因になります。
家族全員で意見を出し合い、全体の雰囲気や居心地を重視した調和のとれた選択が理想的です。誰もが落ち着ける空間を目指すことが大切です。
リビングにアクセントクロスを取り入れるなら
アクセントクロスの施工をご検討中の場合には、ぜひ「サンクチュアリ」にご相談ください。
私たちサンクチュアリでは、これまで培ってきた経験をもとに、お客様一人ひとりの暮らしや空間に合わせた最適なプランをご提案しています。施工は、細部にまでこだわる熟練の職人が担当し、品質にこだわっております。万が一のトラブルにも迅速に対応できる体制を整えておりますので、安心してお任せください。
東京・神田のショールームでは、実物サンプルをご覧いただきながらのご相談が可能です。また、遠方の方や外出が難しい方にはオンラインでの相談にも対応しています。
「おしゃれなリビングにしたいけれど、何を選べば良いかわからない」といったお悩みをお持ちの方も、ぜひお気軽にご相談ください。
サンクチュアリが理想の住空間づくりをしっかりとサポートいたします。
【ショールーム所在地】
株式会社サンクチュアリ 東京ショールーム
〒101-0036 東京都千代田区神田北乗物町11 乗物町第二ビル1階
共通フリーダイヤル:0120-226-303
※ショールームへご来店いただいた方には特典もご用意しておりますので、お電話でのご予約をお願いいたします。
リビングへの施工例
当社がこれまでに、施工したアクセントクロスの事例を紹介します。
こちらは、リビングの一面に淡い色のクロスを取り入れた事例です。壁掛けテレビの背面に配置することで、空間に奥行きと落ち着きをプラス。シンプルながらも洗練された印象が生まれ、ナチュラルなフローリングやベージュ系の壁とも調和しています。視覚的にメリハリをつけつつ、リラックスできる空間づくりを実現した好例です。
グレージュ系のクロスを採用した事例です。やわらかな色合いとマットな質感で、空間全体に上品で落ち着いた雰囲気を与えています。梁部分まで一体感のある仕上がりにすることで、統一感のある洗練された印象になっています。
リビングに淡い色の和テイストのクロスを取り入れた事例です。やさしい色合いが落ち着いた雰囲気を演出し、空間に自然なあたたかみが生まれています。派手すぎず、上品で控えめな印象のクロスは、和モダンやナチュラルインテリアとの相性も抜群。リビングを心安らぐ空間にしたい場合にぴったりです。
鮮やかな色のクロスを取り入れた事例です。深みのあるグリーンが空間にモダンで個性的な印象を与え、洗練された雰囲気を生み出しています。白壁とのコントラストが美しく、空間全体にメリハリと奥行きを生み出しているのもポイント。ナチュラルな木目フローリングとも調和し、モダンながらも落ち着きのある空間に仕上がっています。
リビングにアクセントクロスを取り入れてみては
リビングのアクセントクロスは、空間にメリハリや個性を加えることができる手軽で効果的なインテリア手法です。色や柄、施工位置を工夫することで、落ち着いた雰囲気から華やかな雰囲気まで、様々な演出が可能になります。
ただし、選び方を誤ると圧迫感が出たり、周囲のインテリアと調和しないといった失敗も起こります。この記事で紹介したポイントや失敗例などを参考に、ご自身の理想の空間に合ったクロスを選んで、リビングをより快適で魅力的な空間に仕上げましょう。