玄関は、住まいの第一印象を決定づける重要な空間で、インテリアにこだわることで、家全体の印象を引き上げることができます。手軽におしゃれで個性ある雰囲気をつくる方法としてアクセントクロスの施工が挙げられます。
今回の記事では、玄関にアクセントクロスを取り入れるメリットをはじめ、取り入れる際のポイント、人気の色・柄、よくある失敗例などを解説します。玄関を印象的で心地良い空間にしたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
玄関にアクセントクロスを取り入れるメリットは?
玄関にアクセントクロスを取り入れることで、奥行きや広がりを感じさせる効果が期待できます。特に色や柄の工夫によって、圧迫感のある狭い玄関も視覚的に開放的に見せることができます。
また、汚れやキズが目立ちにくい点も大きなメリットです。玄関は靴や荷物、人の出入りが多いため、壁紙が傷みやすい場所ですが、柄物や濃い色のクロスを使えば汚れが目立ちにくく、見た目の良い状態を保ちやすくなります。さらに、アクセントクロスは比較的低コストで取り入れられるため、大がかりなリフォームをせずとも空間の雰囲気を格上げすることが可能です。手軽にインテリア性を高めたい方にとって、玄関のアクセントクロスはコストパフォーマンスの高い選択といえるでしょう。
玄関にアクセントクロスを取り入れる際のポイント
玄関は限られた空間だからこそ、アクセントクロスの取り入れ方ひとつで印象が大きく変わります。
魅力的な玄関に仕上げるためには「位置・面積」と「色・柄」がポイントになります。
位置・面積
玄関でアクセントクロスを取り入れる場合、視線が集まりやすい正面の壁や、玄関収納(シューズボックス)背面の壁に施工するのがおすすめです。空間の中心にアクセントとなる要素があることでメリハリが生まれ、印象に残るような演出ができます。
壁一面すべてにクロスを貼ると、狭い玄関では圧迫感につながる可能性もあるため、部分的に取り入れるのも有効です。例えば、腰壁部分だけに貼るなどの方法もあります。鏡や小物、照明と組み合わせながら、バランスの取れた面積で施工することで、空間に広がりや奥行きを感じさせることができます。
色・柄
色や柄を選ぶ際は「明るさ」「清潔感」「落ち着き」の3つの要素を意識するのがポイントです。選ぶ色や柄によって印象が大きく変わるため、慎重な検討が求められます。
色合いは空間の広がりや明るさに影響し、選ぶ柄次第では圧迫感が生じることもあるため、玄関の広さや天井高、照明、玄関収納やドアとの相性を含めてバランス良く決めるのがコツです。細かい模様は上品な印象を与える一方で、派手すぎる柄は空間に馴染みにくくなることもあるため注意が必要です。目立たせすぎず、空間に馴染んでいるかどうかを意識することで、統一感のある洗練された玄関を実現できます。
玄関に人気のアクセントクロスの色・柄
では、一般的に玄関ではどのようなデザインのアクセントクロスが選ばれているのでしょうか。
ここでは、玄関でよく選ばれる色や柄を紹介します。
人気の色
玄関では、ライトグレー、ベージュといった淡い中間色が人気です。それらの色は空間を明るく、広く見せる効果があり、限られたスペースでも圧迫感を与えません。他のインテリアとも調和しやすいため、多くの家庭で採用されています。
また、ネイビーや濃い目のグレーなどの深みのある色は、落ち着きや高級感を演出したい場合に効果的です。玄関の雰囲気を引き締めたい、スタイリッシュな印象に仕上げたい場合におすすめです。
グリーンやブルー系の色も人気があります。それらは自然や清涼感を連想させる色で、リラックスできる雰囲気をつくりたいときにぴったりです。観葉植物や木製の家具とも相性が良く、ナチュラルテイストの空間に仕上がります。
人気の柄
柄に関しては、木目調、石目調、モルタル調といった自然素材の風合いを活かしたデザインが人気です。ナチュラル系からモダンスタイルまで幅広く対応でき、玄関全体に温かみや質感をもたらします。特に木目調は北欧風や和モダンなど幅広いテイストにマッチしやすく、住まいに落ち着きを与える点で支持されています。
加えて、細かな幾何学模様やストライプ柄が選ばれることもあり、控えめながらも個性を表現したい場合にぴったりです。過度に主張しすぎず洗練された印象を与えるため、シンプルな内装とも好相性です。
最近では、和紙調や織物調など、素材感のあるプリントを取り入れた柄も注目されており、上質さを演出したい場合に選ばれています。
玄関のアクセントクロスのよくある失敗
「玄関のアクセントクロスで失敗・後悔をしたくない」という方は多いと思います。
ここからは、玄関のアクセントクロスのよくある失敗を紹介します。
色が暗すぎて圧迫感が出た
狭くて自然光も入りにくい玄関に、濃い色のアクセントクロスを選ぶと空間が暗く、狭く見えてしまうことがあります。シックな印象を狙ってネイビーや濃いグレーなどの深い色を選ぶと、想定以上に重たい雰囲気になってしまうこともあります。特に昼間でも照明が必要なような玄関では、暗い色味が閉塞感を強める原因になりがちです。
色味を選ぶ際は、実際の照明環境や空間の広さを踏まえたうえで検討し、できれば大きめのサンプルで見え方を確認するのがおすすめです。照明の色によってもクロスの印象が変わるため、自然光・電球色・昼白色など各条件で確認しておくと、施工後のギャップを減らすことができます。
柄が派手すぎて浮いてしまった
おしゃれな印象を演出しようと大胆な柄を選んだものの、実際に施工してみると他のインテリアと調和せず浮いてしまったという失敗も多く見られます。オンラインやカタログで見たときは魅力的でも、実際の空間では想像以上に主張が強く感じられることがあります。
特に、玄関に大柄やコントラストが強いデザインは圧迫感や落ち着かない印象を与えることがあります。全体のバランスを考慮しつつ、シンプルで調和しやすいものを選ぶと失敗しづらいです。
家具や建具と色が合わなかった
玄関収納や建具、床材などとクロスの色が合わず、統一感のない空間になってしまうケースもあります。クロス単体で見たときは魅力的でも、周囲の素材や色と並べてみると「ちぐはぐ」に見えてしまうこともあります。
特に、床材や収納扉など大きな面積を占めるパーツとの色味の差が目立つと、空間全体がちぐはぐに感じられてしまいます。特に木目や石目調など素材感の強い柄を選ぶ際には、既存の内装との相性をしっかり確認することが重要です。
サンプルと実物の印象が違った
サンプルを見て選んだものの、実際に壁一面に施工してみると「思っていた色やデザインと違った」といったギャップを感じて後悔するケースもあります。特に、小さなサンプルでは全体の印象が掴みにくく、実物では色が濃く見えたり、柄が大きく感じられたりすることがあります。
そのため、大きめのサンプルで見え方をチェックするのがおすすめです。事前の丁寧な確認が、施工後の後悔を防ぐことにつながるでしょう。
季節や流行に左右されやすい色・柄を選んでしまった
その時々のトレンドや季節感に合わせてクロスを選ぶと、しばらくしてから「飽きてしまった」「他の部屋と合わなくなった」と感じることがあります。特にビビッドな色や大胆な柄は、最初は新鮮でも時間が経つと違和感を覚えることも少なくありません。
玄関は毎日通る場所であり、家の顔ともいえる空間です。長く使うことを前提に考えると、流行に左右されにくいベーシックな色・柄を選ぶ方が無難です。長期的な視点で選ぶことが、後悔のないアクセントクロスの施工につながります。
玄関にアクセントクロスを取り入れるなら
アクセントクロスの施工を安心して任せられる専門業者をお探しの場合には、ぜひ「サンクチュアリ」にご相談ください。クロスのデザイン性だけでなく、空間全体との調和までを考慮したご提案で、満足度の高い仕上がりを実現します。
サンクチュアリとは?
エコカラットの施工や壁紙、フロアコーティングなどのインテリアオプション工事を手掛けている専門業者です。アクセントクロスにおいてもこれまでに数多くの住宅・商業空間への施工実績がございます。
これまで培ってきた経験をもとに、お客様一人ひとりの暮らしや環境を考慮した適切なプランをご提案しています。熟練の職人が施工を担当し、品質には特にこだわっております。万が一、トラブルが発生した場合にも迅速に対応できる体制を整えておりますので、安心してご依頼ください。
なお、東京・神田にあるショールームでは、サンプルの確認や、専門スタッフへのご相談が可能です。遠方の方向けのオンライン相談サービスも提供しており、ご自宅にいながらのご相談もできます。
「おしゃれな玄関にしたいけれど、どのようなアクセントクロスを選べば良いかわからない」といったお悩みをお持ちの方も、ぜひお気軽にご相談ください。
サンクチュアリが理想の住空間づくりをしっかりとサポートさせていただきます。
【ショールーム所在地】
株式会社サンクチュアリ 東京ショールーム
〒101-0036 東京都千代田区神田北乗物町11 乗物町第二ビル1階
共通フリーダイヤル:0120-226-303
※ショールームへご来店いただいた方には特典もご用意しておりますので、お電話でのご予約をお願いいたします。
玄関への施工例
これまでに弊社が手がけた玄関へのアクセントクロスの施工の一例をご紹介します。
こちらは、玄関の一面にグリーン系のアクセントクロスを採用した事例です。繊細な横方向の織り柄がさりげなく光を反射し、高級感と清潔感を演出。玄関の鏡やフローリングとも調和しており、落ち着きの中にも品格を感じさせる空間に仕上がっています。
グレーの石目調アクセントクロスを大胆に取り入れた玄関の事例です。壁一面に施すことで、シックで落ち着いた印象を与えると同時に、訪れた人の印象にも残るモダンな空間になっています。タイル調の床材との相性も良く、ホテルライクな玄関が実現しています。
自然な風合いのクロスを玄関に取り入れた事例です。柔らかい色味と細かな織り柄が空間全体にあたたかみを与えています。家に帰ってきたときにホッと落ち着けるような優しい雰囲気が印象的です。
玄関にアクセントクロスを取り入れてみては
玄関は家の第一印象に関わる重要な空間です。アクセントクロスを取り入れることで、個性やおしゃれさを演出しつつ、空間にメリハリや奥行き感を加えることができます。色や柄の選び方、施工する位置や面積によって印象が大きく変わるため、玄関の広さやインテリア全体とのバランスを考慮しながらデザインを選ぶことが重要です。
玄関をより快適で魅力的な空間にしたい場合には、アクセントクロスの活用をぜひ検討してみてください。理想の玄関づくりを実現するためのヒントとして、ぜひ本記事を参考にしていただければと思います。